暗号資産と投資 最新ニュースとトレンド

イーサリアム次期大型アップグレード『Dencun』の全貌 - 「Deneb」アップグレードが全てを明らかに

2023年7月3日

あなたが今手に持っているスマートフォンやPC、それらの裏側で複雑な計算を繰り返し、デジタルの世界を支えているのがブロックチェーンという技術です。今回は、そのブロックチェーンの一種であるイーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「デンクン(Dencun)」の全貌について解説します。ワクワクするような新機能が追加され、その中でも「デネブ(Deneb)」の内容が最も注目されています。

イーサリアムとは

まず、イーサリアムについて理解しましょう。イーサリアムは、スマートコントラクトという自動的に取引が行われるプログラムを使って、新たな仮想通貨を作ることができるブロックチェーン技術です。まるでお金の魔法師のように、自由に新しい仮想通貨を作成することが可能です。

デンクンアップグレードとは

そして、「デンクン」アップグレードは、このイーサリアムが更なる進化を遂げるための大型アップグレードです。具体的には、「カンクン(Cancun)」アップグレードと「デネブ」アップグレード、この2つのアップグレードが組み合わさって「デンクン」アップグレードとなります。つまり、イーサリアムの仮想通貨作成能力が、これらのアップグレードによりさらに向上するということです。

デネブアップグレードがもたらす新機能

そして、ここで最も注目すべきなのが、「デネブ」アップグレードです。このアップグレードにより、「EIP-4788」「EIP-4844」「EIP-6988」「EIP-7044」「EIP-7045」という新たな改善提案(EIP: Ethereum Improvement Proposals)が導入されます。

まず、「EIP-4788」は、チェーンの状態に関する情報をイーサリアム仮想マシン(EVM)内に公開するというもので、これによりステーキング(保有通貨をロックして報酬を得る行為)の体験が向上します。次に、「EIP-4844」は、レイヤー2ブロックチェーンがイーサリアムに書き込むための専用のトランザクションを導入し、トランザクション手数料の削減を実現します。

さらに、「EIP-6988」は、ネットワークから排除されているバリデーター(ネットワークの保守を行う役割)がプロトコルによってブロック提案者として選択されるのを防ぎ、「EIP-7044」は、署名されたバリデーターの自主終了が永続的に有効であることを保証します。そして最後に、「EIP-7045」は、認証スロットの拡張を行い、チェーンのセキュリティを強化します。

まとめ

デンクンアップグレードにより、イーサリアムは大きな進化を遂げることとなります。ステーキング体験の向上、トランザクション手数料の削減、バリデーターの選択防止、自主終了の永続化、セキュリティの強化など、これら全てがイーサリアムをより安全で便利なプラットフォームにします。この記事を読んだあなたも、デンクンアップグレードがもたらすイーサリアムの新たな可能性にワクワクしているのではないでしょうか。

-暗号資産と投資, 最新ニュースとトレンド
-, , , , , , , , ,