
1. 「40代からは稼ぎ口を2つにしなさい」とは?

本記事のテーマは、坂下 仁(さかした じん)氏の著書
『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい――年収アップと自由が手に入る働き方』
の内容をベースにした副業指南です。
著者は元銀行員で、40代後半で会社を辞めて50歳で独立。自らの体験をもとに「会社に依存しすぎない働き方」を説いています。「本業+もうひとつの稼ぎ口(副業)」を持つことで、年収アップと精神的な自由を得られるというのが本書の大きな主張です。
- ポイント1:40代こそ副業を始めるチャンス
人生100年時代と言われる今、40代からでも10年先・20年先を見据えた準備ができます。 - ポイント2:副業が本業に波及するメリット
「副業=サイドビジネス」という枠にとらわれず、軌道に乗れば“もう一つの本業”に成長させることも可能。
2. 40代で稼ぎ口を増やすメリット
- 収入アップのハードルが低い
- 会社で10万円昇給するのは至難の業。しかし、副業なら月10万円プラスも十分現実的です。
- リスクヘッジになる
- リストラや倒産、健康問題など、予期せぬ出来事が起こった際の“セーフティネット”として機能します。
- 自由と安心感が手に入る
- 副業が成長すれば、50代で本業を上回る収益を得られる可能性も。自分の選択肢を広げられます。
著者の実例
坂下氏自身は40代後半で銀行を退職し、独立。周囲の猛反対を受けたものの、「ライフワークとしての副業」が軌道に乗り、会社員時代を超える収入を得られるようになったそうです。
3. まずは“お金を失わない”副業から始めよう
「40代からの副業は失敗できない」と考えてしまいがちですが、大きなリスクを負う必要はありません。坂下氏が推奨する初心者向けの条件は以下の3つです。
- お金を失わない
- 初期投資や在庫リスクが少なく、赤字になる危険が低い。
- 単発で試せる
- やってみて合わなければすぐに撤退できる。
- 簡単に始められる
- 40代の忙しい生活でも取り組みやすい。
4. 3大副業ジャンル:物販・賃貸・情報ビジネス
上記の3条件を満たしやすいジャンルとして、著者は「物販」「賃貸」「情報ビジネス」の3つを紹介しています。いずれも、最初の一歩は「リスクゼロに近い形」で始めるのがポイントです。
4-1. 物販ビジネスの入門法
- やること: 自宅にある不要品をネットフリマやオークションで売る。
- おすすめサイト: メルカリ、ラクマ、ヤフオク、Amazonマーケットプレイスなど。
- メリット: 在庫リスクがなく、部屋もスッキリ。
ステップ
- 押し入れや物置から「使っていないモノ」をピックアップ。
- メルカリなどに出品。写真と商品説明を魅力的に工夫。
- 売れたら発送するだけ。
一歩進んだアイディア:
- ハンドメイド作品を作って売る
- 中古ゲームや古書など専門ジャンルに特化して仕入れを始める
4-2. 賃貸ビジネスの入門法
- やること: 持ち物や空きスペースをシェアサービスで貸し出す。
- おすすめサイト: Anyca(車)、Alice.style(ブランド品)、Airbnb(民泊)など。
- メリット: 既にある資産を活用するだけなので、初期投資が不要。
ステップ
- 「使わない日が多い車やバイク」「ブランドバッグ」「自宅の空き部屋」などをリストアップ。
- 該当するシェアリングサイトへ登録し、貸し出し条件や金額を設定。
- 借り手が見つかったら受け渡しやホスト対応を行う。
一歩進んだアイディア:
- スペースマーケットを使った「駐車場貸し」「物置貸し」
- 都市部のマンション一部屋を短期民泊用に利用する
4-3. 情報ビジネスの入門法
- やること: 自分のスキル・知識を「スポットコンサル」や「代行サービス」として販売。
- おすすめサイト: ココナラ、ランサーズ、クラウドワークスなど。
- メリット: 在庫リスクゼロ。経験・人脈をそのまま“商品”にできる。
ステップ
- ココナラなどのサイトで似たサービスをリサーチ。
- Excel資料作成、営業メールの代筆など自分ができそうなサービスを出品。
- 実績や口コミを集めながら、価格や内容を改善していく。
一歩進んだアイディア:
- オンライン講座やグループコンサル形式に発展させる
- 「地域ガイド」「体験プログラム」をAirbnb体験やアソビュー!で提供
5. 月10万円以上を狙うためのステップアップ
ここまでで入門編を押さえたら、徐々に“仕入れ”や“拡大”を視野に入れていきましょう。
5-1. 物販ビジネスを伸ばすコツ
- せどり(転売)
国内外で安く仕入れ、日本や海外で高く売る。仕入れ場所と販売場所をずらすことで“利ざや”を確保。 - ハンドメイドの大量受注
オリジナル商品をブランド化し、SNSやECサイトで継続販売。
5-2. 賃貸ビジネスを広げるヒント
- 本格的な不動産投資
「中古ワンルームマンション」をローンで購入し、人に貸して家賃収入を得る。 - シェアサービスの複数利用
車やバイクを複数のプラットフォームに出すなど、稼働率を上げる。
5-3. 情報ビジネスの鉄板4ステップ
坂下氏が提唱する情報ビジネスの流れ:
- 認知してもらう:SNSやYouTube、ブログ、Kindle出版などで存在を知ってもらう。
- 教育する:フロントセミナーやスポットコンサルで、自分のノウハウに興味を持ってもらう。
- コンテンツ提供:有料の講座や教材、プログラムを販売。
- お得意様化:専属コンサルやコミュニティ運営でリピーターを確保。
6. まとめ:40代で収入を2つに増やすと人生が変わる
- 会社一本だけに依存しない安心感が得られ、精神的に余裕を持てる。
- 月10万円の副収入を得られると、家計にゆとりが生まれ、将来の選択肢が増える。
- やり方次第で、本業を超える稼ぎ口に育てることも十分可能。
「40代からは稼ぎ口を2つにしなさい」は、そんな未来への希望と具体的な実践ステップを示してくれる一冊です。
ぜひ本書を参考に、ご自身のライフワークを副業化してみてください。思いがけない才能や市場ニーズを発見し、50代・60代に向けた新たな人生設計を描けるはずです。