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仕組み採集 Shikumi Field Notes

世界のAI起業家から、次に試す仕組みを集める。

週刊・横断観察 Field note

AIに任せる仕事を選ぶ。6人の観察から考えた3つの試し方

今回の焦点Focus

繰り返す仕事の実態、参考案の作成と人の確認、告知後の申込みを別々の記録で確かめる

工場の見積もりを待つ間に、過去の商品例で参考案を返す。Liam Ottleyが今週の対談で考えたのは、そんな提案の進め方でした。自分の事業で試すなら、資料を作る速さに加え、その仕事を頼みたい人がいるか、提案を見て次の相談へ進むかも確かめたいところです。

10月5〜10日に観察した6人の記録から、試す候補を三つ考えます。以下の手順や判断の目安は編集側の提案で、実施済みの成果ではありません。資料は10月11日に再確認しました。

6人から得た材料は、どこまで確かめられたか

今週の資料には、製品の機能紹介、準備中の講座案、本人の実験報告があります。それぞれ何が分かったかを表にまとめました。人物名から日次の記事を読めます。

スマホでは、表を横にスクロールして読めます。

今週の6人の観察
人物・観察日読めた資料と仕組みまだ分からないこと
James Dickerson
10月5日
月99米ドル・1,000クレジットのBoring Agent。人数と、使う作業量を分けた料金設計自分の仕事での消費量、確認時間、追加費用。掲載の目安は実測値ではない
Greg Isenberg
10月6日
転記や繰り返す依頼を探し、当事者に時間と費用を聞く案。2025年6月の過去記事見つけた課題を解く商品が、実際に購入・継続利用されるか
Danny Postma
10月7日
商品を説明するページを、調査・文章・デザインなどに分けて作る講座案教材の配布・動作・利用効果
Marc Lou
10月8日
DataFastで、ページや広告の変更をグラフにメモし、AIから読み書きする公開機能売上が変わった原因や、AIの分析を使った人の改善幅
Pieter Levels
10月9日
10月8日の本人報告。XにURLを載せた直後、ボットがページを取得人が読んだ数、GA4に記録された数、問い合わせへの影響
Liam Ottley
10月10日
過去の商品例から参考案を作り、担当者の確認後に返す構想導入後の作業時間や受注の変化。動画の「3日を3分」は測定結果ではない

Dannyの販売ページは、10月7日には9本の動画と9スキルを予定していました。11日の掲載は、16工程それぞれに動画・ガイド・スキルを用意する案内です。第4四半期末の提供予定は残っており、完成・配布を確認できたわけではありません。正確な変更日時も不明です。現在の講座案内

最近繰り返した仕事を、5人に聞く

Gregが2025年6月に挙げた手がかりは、道具の間で何度も行うコピー&ペーストや、繰り返し募集される仕事でした。同月20日の記事では、よく知っている分野の5人に話を聞き、何に時間とお金を使っているか調べる案を示しています。これは事業を始めるならどうするかという構想です。6月10日の記事/6月20日の記事

対象の職種と作業を一つずつ選び、普段その仕事をする5人に話を聞きます。記録用のメモと、手作業でも作れる小さな見本を用意します。

  1. 最後にその作業をした日、かかった時間、使った道具や費用、やり直した箇所を聞く。聞けなかった項目は不明として残す。
  2. 共通していた作業を一つ選び、見本を試してもらう。求められたのが道具か、判断まで任せられる人かも確かめる。
  3. 実際に使った人数、修正の内容、同じ仕事が次に起きたとき再び使われた件数を残す。支払いがあれば、支払額と再利用を別々に記録する。

「5人が便利と言った」だけで開発へ進むと、欲しいと言われたのに使われない可能性が残ります。次の仕事が起き、見本がまた使われるなら、作り込む候補になります。再利用がなければ理由を聞き、仕事がたまにしか起きない、無料の道具で十分、人の判断を省けない場合は、自動化する範囲を狭めるか開発を止めます。5人の話で分かるのは、その人たちの仕事の状況までです。市場全体の大きさや売れ行きは、ここからは分かりません。

参考案を5件作り、人が直す時間も測る

Liamの対談では、確定した見積もりを待つ間に、過去に扱った商品の参考案を見せる方法が話題になりました。数量・仕様・送料などが変われば、今回の価格は確かめ直す必要があります。まず早められるか試すのは、候補を探して一枚にまとめる作業です。対談の8分22秒〜

同じ商品を何度も説明する仕事なら、Dannyが案内する資料の再利用も参考になります。現在の講座案内は、一つの商品で調査を済ませ、次のページは文章の構成から始めるという説明です。商品や提供条件が変わったときには、元の資料も見直す必要があります。

用意するのは、公開・再利用してよい商品資料、試験用の依頼例5件、今使っている道具、確認する担当者です。依頼例は公開材料から作り、実際の顧客の発言や反応には数えません。価格・納期などの未確認事項と、完成とする条件を先に決め、外部へ送る前の試験にします。

同じ5件を、既存の方法とAIを使う方法でそれぞれ作ります。どちらも参考案一枚まで。資料を探す時間、下書きの時間、人の確認と修正の時間を足して比べます。同じ例を先に扱った練習の影響を減らすため、例ごとに試す順番を入れ替えて記録します。

JamesのBoring Agentは月額とクレジットで作業を数えますが、人の確認を終えた成果物の本数を約束しているわけではありません。ここでも、AIが出力するまでの時間だけを短縮の成果にしないようにします。固定の月額料金、追加の利用料、人の確認時間は別々に残し、費用を確認できなければ0円にはしません。料金表/出力確認についての利用条件

既存の道具で十分に速く作れる可能性もあります。対談相手が使うcommonskuには、商品を追加し、ロゴや色を変えて提案資料を作る機能があります。また、Liamは2024年の振り返りで、受注につながらない詳しい無料提案に時間を使ったと報告しています。試験の範囲を個別調査や試作へ広げすぎないことも、確認点です。既存の資料作成機能/2024年11月の振り返り

確認と修正まで含めて時間が減り、参考価格を確定価格として書かないなら、続ける候補です。5件それぞれの時間と修正内容を見ます。初回の資料整理にも時間がかかるので、何回使えばその準備を回収できるかを考えます。毎回作り直しになる、未確認の条件を断定する、再利用できない素材が混ざる場合は停止し、資料と依頼範囲を直します。この試験では、顧客の返信や受注が増えるかまでは分かりません。

一度の告知を、申込みまで追う

Pieterは、Xにリンクを載せた直後にボットがページを取得したと報告しました。ページへのリクエストが増えても、説明を読んだ人が増えたとは限りません。Google Analyticsは既知のボットを自動除外し、除外された量は表示しません。サーバーとGA4では、数えているものが違います。10月8日の本人報告/Googleの説明

MarcのDataFastにある変更日のメモは、数字を読むときの手がかりになります。公開ページの見出しを変えた、広告を増やした、価格を変えた。日時と内容が分かれば、反応が変わったときに他の原因も探せます。ただし、メモがあるだけで売上が変わった原因を証明できるわけではありません。9月5日の機能案内

必要なのは、過去の告知一件、対象ページの既存の閲覧記録、そのページから完了した問い合わせや申込みを確認できる記録です。新しく道具を契約する前に、今ある集計で次を並べてみます。

  • いつ何を告知したか。対象ページ、投稿時刻、同時に変えた見出し・価格・広告を残す。
  • 同じ期間に、どこまで行動が進んだか。例えば投稿から24時間で、ページのセッション数と、そこから完了した申込みを集める。サーバーのリクエスト数は別の欄に置く。
  • 何を分母にしたか。申込率を出すなら、同じ期間・同じページの申込完了件数をセッション数で割る。同じ人の複数申込みの扱いも先に決める。

読者が次へ進んだかを確かめられ、変更のメモから次に直す箇所が一つ決まるなら、この確認を続けます。申込みが少なければ、すぐに告知の失敗とは決めず、期間を延ばして記録します。ページと申込みを結びつけられない場合は、申込率の比較を止め、受け付けた件数だけを残します。同時に複数の条件を変えた場合も、何が効いたかの判定は保留します。見出し、フォーム、読み込みの問題なども調べ、反応の少なさをボットだけのせいにしません。

新しい仕事を商品にするか迷っているなら聞き取りから、すでに頼まれる仕事があるなら参考案の比較から始められます。告知を見直すときは、どのページから申込みが届いたかを今の記録で確認できるか、先に見ます。今の仕事で確かめられる候補を、一つ選ぶところから試せます。

出典と確認範囲

週次の対象は2026年10月5〜11日。6人の日次記事を読み、11日に上記の一次資料を再確認しました。Gregの記事は2025年6月、Liamの無料提案の振り返りは2024年11月、DataFastのメモ操作の案内は2026年9月の資料です。今週の新発表として扱っていません。

Liamの業務案の根拠は、10月10日に読んだ英語の標準文字起こしと一部の工程図です。映像・音声を全編確認したものではありません。6人分の記事はそろっていますが、全発信を網羅した記録ではなく、GregのIdeaBrowser・YouTube・LinkedInと、LiamのLinkedInプロフィールには取得できていない範囲が残ります。教材の利用効果、参考案による受注の変化、個別サイトの計測の正確さは未確認です。