日々の採集 Field note
Pieter Levelsが調べた、X投稿直後のボットアクセス
今回の焦点Focus
告知後のアクセスを、ページ取得・閲覧・申込完了に分けて確かめる
Pieter Levelsは、Xで新しいページや機能を紹介すると、サイトが少し遅くなることに気づきました。10月8日の報告では、URLを投稿した直後にボットがアクセスしてきたと説明しています。告知の反応を調べるなら、ページが取得された回数と、人の閲覧や問い合わせを分けて見る必要があります。
返信のURLにも、8.40秒後にアクセスが来た
PieterはClaudeに分析を頼み、スレッドの奥にある返信へテスト用のURLを載せました。本人の説明によると、X以外の最初のボットは8.40秒後にそのページへ来ています。ボットは、人の代わりに自動でページを取得するプログラムです。X自身のTwitterbotは、それより先に来たとも書いています。
追記では、返信ではない通常の投稿なら、X以外のクローラーが0.4秒以内にリンクを開いたと報告しました。8.40秒と0.4秒は投稿の条件が違います。本人が調べた例なので、別のアカウントや投稿でも同じ速さになるとは限りません。本人の報告には記録の画像もありますが、元のログ全体や集計方法までは確認できません。
短時間に大量のアクセスがあれば、告知が読まれたようにも見えます。しかし、ページのデータを取得したという記録だけでは、何人が説明を読み、何人が商品に興味を持ったのかは分かりません。
サーバーのアクセス数と、GA4の閲覧数を分ける
Google Analyticsは、既知のボットやクローラーのアクセスを自動で除外すると説明しています。除外された量を画面から見ることもできません。サーバーとGA4では数える対象が違うため、両方の数字がそろうとは限らないのです。Pieterが見つけたアクセスがGA4に何件記録されたかも、この報告からは分かりません。Googleの公式説明
次の表は、告知後の反応を調べるための編集側の整理です。それぞれが何を数えているかを確認します。
スマホでは、表を横にスクロールして読めます。
| 記録 | 何が分かるか | それだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| サーバー | ページやファイルへのリクエストが何件来たか | 説明を読んだ人の数。一人や一つのボットから複数回の取得もある |
| 接続元 | ボット名や接続元を手がかりに、機械の取得を調べられる | 名乗った名前だけでは、正規の運営者から来たと断定できない |
| GA4 | GA4に記録された閲覧や行動。既知のボットは自動除外される | サーバーへの全リクエスト数や、除外されたボットの総数 |
| 申込完了 | 受け付けた申込や問い合わせの件数 | 表示・クリックだけでは申込完了にならない。内容の確認も必要 |
接続元を調べるときも、名乗っているボット名だけでは判定できません。Cloudflareは、Googlebotなどを名乗るアクセスの名前に加え、実際の接続元も照合しています。それでも正規のサービスを誤検知する例があると説明しています。ボット名は、送信元を確かめるための手がかりとして読みます。Cloudflareの公式説明
一度の告知を、同じ24時間で追ってみる
ここからは、編集側の試し方です。すでに公開しているページの告知を一回選び、投稿時刻と調べる期間を先に決めます。例えば投稿から24時間。既存の記録を使い、そのページへのサーバーのアクセス、GA4の閲覧、そのページからの申込完了を、同じ期間で並べます。GA4を使っていなければ、その欄は不明のままにします。
アクセスの多さは、ページが遅くなった原因を探すときに使います。告知が役に立ったかを見るときは、問い合わせや申込の内容も読みます。申込率を計算するなら、例えば、そのページからの申込完了件数を、同じ期間のそのページのセッション数で割ります。同じ人の複数申込をどう数えるかも先に決め、途中でサーバーのリクエスト数を分母に混ぜないようにします。
自動取得が増えたのか、人の行動も増えたのかを区別できれば、この確認を次の告知でも続けられます。記録が取れず判別できないなら、成功ともボットゼロとも扱わず、不明として残します。流入はあるのに問い合わせが少ない場合も、ボットのせいと決める前に、ページの説明や申込方法を確かめたいところです。
出典・確認日
確認日は2026年10月9日。Pieterの報告は10月8日公開で、独立したアクセス測定は行っていません。Cloudflareの説明は5月5日更新の資料です。表と24時間の確認手順は編集側の整理・提案で、Pieterが実施して成果を出した手順ではありません。