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仕組み採集 Shikumi Field Notes

世界のAI起業家から、次に試す仕組みを集める。

日々の採集 Field note

Pieter Levelsが街のデータを売る理由と、仕事の記録の残し方

今回の焦点Focus

実際の修正前後と人の判断理由をAIに整理させ、次の仕事へ条件付きで使う

AIに仕事を任せるときは、出来上がった文章と一緒に、自分が何を直し、なぜそうしたかも残しておく。Pieter Levelsが会員の街データを有料APIにした動きから、そんな使い方を考えました。

AIに追いつかれるなら、手元に何が残るか

Pieterは10月16日の記事で、AI企業が多くの仕事を取り込むと考え、既存の事業をどこへ動かせるか探していると説明しました。将来についての本人の見方で、すべてのソフトウェア事業がなくなると確定した話ではありません。

その一例が、街選びのサービスNomads.comで集めたデータです。本人は企業向けの有料APIを始めたと述べ、実際に訪れた会員が街を評価することや、人が集まる場所の変化を価値として挙げています。APIは、別のソフトからデータを受け取るための窓口です。10月16日の本人の説明

10月24日に確認した提供ページには、会員レビューの要約、滞在日数の中央値、再訪した会員の割合などが載っています。街データを企業が自分のサービスへ組み込む、年払いのプランを用意しています。

ここでいう強みは、文章を作れることより、その街に行った人の記録が集まることだと読めます。これは編集側の解釈です。有料APIの提供は確認できても、購入した企業の数や利益、競合がまねしにくい状態がどれだけ続くかは未確認です。

記録があるだけでは、正しい答えにはならない

ただし、集めた記録には限界があります。APIの提供ページは、複数の情報源や推計を含み、誤りや古い情報があり得ると説明しています。全項目が会員の実体験から作られたわけではなく、会員のレビューだけで街の全住民を代表できるとも限りません。

自分の仕事の記録でも同じです。一回うまくいった対応を、どの仕事にも使える決まりにすると、条件の違いを見失います。何を見てどう判断し、その後どうなったかを、使った条件と一緒に残しておきます。

AIには、原稿を直した理由の整理を任せる

自分の事業で試すなら、一回の原稿修正を記録する仕事から始められます。これは編集側の提案で、Pieterが同じ手順でAIを使っていると確認したものではありません。

渡すのは、利用を許された元資料、修正前と修正後の原稿、人が書いた修正理由です。例えば「案Aは断定が強かったので、条件が分かる案Bへ直した」というメモを添えます。実際の修正理由が記録されていなければ、AIに想像させず、人が補います。

一回の修正から残すメモ
項目残す内容
対象どの仕事・原稿の、いつの修正か
変更修正前と修正後の該当箇所
理由人が記録した判断と、元資料の根拠
使える条件今回と同じ条件、違えば見直す点
結果確認できた結果。試していなければ未実施

依頼文は、例えば次のようにします。

資料:<元資料、修正前後の原稿、私が書いた修正理由を渡す>

この一回の修正を、次の仕事で参照できるメモにしてください。最初に読めた資料と不足を確認し、変更点を拾い、記録のある理由と根拠を対応させてください。人の説明がない理由は不明と書いてください。

対象、変更、理由、使える条件、結果をまとめ、各項目から元資料の箇所をたどれるようにしてください。確認できた事実と、あなたが考えた次の案を分けてください。未実施を成功扱いせず、元のファイルを変更したり、外部へ公開したりしないでください。

次の一件で使えたかを確かめる

人が確認するのは、変更前後の文が合っているか、自分が言っていない理由を足していないか、結果を作っていないかです。AIが推測した条件を、人が確かめた条件と混ぜていたら差し戻します。

元の資料へ戻って各項目を照合でき、分からない点が分からないまま示されていれば、記録づくりは完了です。私的な資料を使う場合は、許可された環境の中で扱い、公開する記事や共有用メモへ混ぜません。

次の似た原稿を作るときに、このメモを一つだけ添えてみます。前の指摘が減ったか、人が同じ説明をし直したか、確認に何分かかったかを残します。条件が違って使えなかったなら、その違いを追記します。こうして、次の仕事で使えた記録と、使えなかった理由を残していきます。この試行による改善や売上は、まだ確認していません。

出典と確認範囲

前回の10月16日を重ねて24日まで調べ、23日の予定分を24日に補いました。本人の公式ブログに掲載された発信と製品ページを確認した範囲です。APIの購入・接続、データの精度検証はしていません。原稿の修正をAIに整理させる方法と、その測定は未実施の提案です。