日々の採集 Field note
Pieter Levelsの経費見直し。AIに払いすぎを探させる
今回の焦点Focus
すでに払っている契約と設定をAIに点検させ、削る線引きは人が決める
3行でわかる
- Pieter Levelsは11月3日、事業の経費が月約300ドルまで下がったと報告しました。節約の方法探しは、Claude Codeが手伝ったといいます。
- 注目したいのは、新しく作るのではなく、何年も払い続けていた契約や設定をAIに見直させた点です。
- 小さな会社なら、毎月の支払いの一覧をAIに読ませ、払いすぎの候補を出してもらう形で試せます。
Pieterは、Photo AIなどのサービスを一人で運営しています。10月4日の記事で扱った、外部サービスを自作に替える話とは別の取り組みです。10月30日の予定分を、後から調べて書いています。
月約300ドルに入っているもの、入っていないもの
Pieterは11月3日(日本時間4日未明)、Xとブログにこう書きました。「事業の経費の合計が、月約300ドルまで下がった」。これで年間2万人の有料顧客と、2億5,200万の訪問者を支えているといいます。
ただし、この300ドルには、Photo AIのGPU代(月7,000ドル)と画像の保存料(月800ドル)が入っていません。足すと月約8,000ドルです。本人は、Photo AIを含めても、費用は去年より9割減ったと書いています。
Claude Codeと見直した、六つの支払い
本人の説明では、節約は合わせて月約34,000ドルです。内訳は次の六つです(単位は米ドル、本人のブログより)。
| 見直したもの | したことと、月の節約 |
|---|---|
| GPU代 | 安い動画モデルへの切り替えなど。月36,000ドルが7,000ドルに(節約 約29,000ドル) |
| サーバー | DigitalOceanとLinodeを解約し、Hetznerにまとめた(節約 約3,000ドル) |
| バックアップ | 無期限に残していた古い版を、30日分に縮めた(節約 約1,100ドル) |
| 画像の保存 | 90日たった画像を、安い保存区分へ自動で移す(節約 約400ドル) |
| ドメイン | 登録中のドメインをClaudeが調べ、使っていないものを見直した(節約 約118ドル) |
| Claudeの 契約 | 上限まで使っていないとClaudeが見つけ、下のプランへ(節約 約100ドル) |
このうち、ドメインとClaudeの契約は「Claudeが分析した」と本人がはっきり書いています。ほかの四つも節約の内訳として並んでいますが、どこまでをAIが見つけたかは書かれていません。
どこまで削るかは、人が決める
Pieterは、費用は年々少しずつ増え、何に払っているか自分でも気づかなくなると書いています。その見落としを拾うのに、AIが役立ったという話です。
一方で、バックアップを30日分に縮めると、それより古い版には戻せなくなります。何日分あれば安心かは、事業を知る人の判断です(編集部の読み)。AIに探させるのは候補までで、削る線引きは人が持つ。この分け方は、ほかの経費にも使えます。
自分の仕事で試すなら
ここからは編集部の提案で、まだ試していません。小さな会社で近いのは、ドメインやAIの契約のような、毎月の支払いです。
- 先月のカード明細や引き落としから、毎月払っているものを一覧にします。カード番号などは消しておきます。
- AIに一覧を渡し、使っていない、役割が重なっている、プランが大きすぎる、という候補を挙げてもらいます。
- 解約やプラン変更は人が決めます。止めて困ることがないかを、使っている人に確かめてからにします。
次の支払いの一覧を読んでください。
使っていない可能性があるもの、役割が重なっているもの、プランが大きすぎるものを挙げてください。
それぞれに、月額、そう考えた理由、止めた場合に困りそうなことを書いてください。
判断できないものは質問にしてください。解約や設定の変更はしないでください。
候補ごとに「止める・続ける・確かめる」を決められたら、一回分は完了です。実際に減った月額を記録し、月に一度くり返せば、効果を円で追えます。
確認できていないこと
- ドメインとClaudeの契約以外で、どの節約をClaude Codeが見つけたか。
- バックアップを30日分にして、復旧に困らないか。
- 数字はどれも本人の発表で、第三者は確かめていません。
出典
日付は日本時間。ブログの日付はタイムゾーンの記載がありません。確認日:2026年11月5日。10月30日の予定分を、後から調べて書いた記事です。