日々の採集 Field note
Greg Isenbergは作る前に、AIに自分を質問攻めにさせる
今回の焦点Focus
作業を頼む前にAIに質問させ、範囲とやらないことと終わりの条件を決めて残す
3行でわかる
- Greg Isenbergは11月4日、50人を超える会社を、人よりAIエージェントと話しながら動かしていると投稿しました。
- 注目したいのは、作業を頼む前に、AIに自分の考えを質問させ、決まった仕様をタスク管理に入れている点です。
- 小さな会社なら、AIに任せたい仕事を一つ選び、始める前にAIに質問させて、範囲と終わりの条件を決める形で試せます。
Gregは、起業のアイデアを話すポッドキャストを続けながら、複数の会社を運営しています。この記事では、Greg自身の仕事の進め方を書いた投稿を取り上げます。11月3日の予定分を、後から調べて書いています。
「人の同僚より、エージェントと話している」
Gregは11月4日(日本時間)、Xにこう書きました。「最近の会社経営は、少しディストピアっぽい。チームは12か国に50人以上いるのに、人の同僚よりエージェントと話している」(編集部訳)。
続けて、仕事の流れを並べています。
- 思いついたことを、音声メモでAIのボットに送る。
- 「/grill-me」を使い、作り始める前に、エージェントにアイデアを問い詰めさせる。
- 決まった仕様を、タスク管理のLinearに入れる。
この後に、競合のサイトや利用者の口コミの調査、画面の設計、開発、テスト、エラー対応まで、エージェントの工程が並びます。人のチームの仕事は、創作面の意見、人との関係づくり、エージェントの間違いを指摘することだと書いています。
作る前に、AIに質問させる
「/grill-me」は、Matt Pocockが公開しているAIへの指示の一つです。今答えられる質問を番号付きでまとめて出し、それぞれにおすすめの答えを添えます。答えを受けてから、次の質問に進みます。
調べれば分かる事実はAIが自分で調べ、決めることだけを人に聞きます。認識がそろったと人が確かめるまで、作業には入りません。
ふだんは、人がAIに質問し、AIが答えます。Gregはこの向きを逆にして、AIに自分を質問させています。頼む側の考えを、頼む前に固めるためと読めます(編集部の読み)。
固まった仕様は、Linearにタスクとして入ります。思いつきのままではなく、決まった内容が残るので、後から何を頼んだかを確かめられます。
自分の仕事で試すなら
ここからは編集部の提案で、まだ試していません。
- AIに任せたい仕事を一つ選びます。たとえば提案書の骨組みや、月次の報告書です。
- 作業を頼む前に、AIに質問してもらいます。範囲、やらないこと、終わりの条件が決まるまで続けます。
- 決まった内容をタスク管理やメモに保存してから、作業を頼みます。
これから、[仕事の名前]をあなたに頼みたいと考えています。
作業はまだ始めず、私に質問してください。今答えられる質問を番号付きで並べ、それぞれにあなたのおすすめの答えを添えてください。
範囲、やらないこと、終わりの条件が決まったら、決まった内容を箇条書きでまとめてください。
まとめを読んで自分の考えと合っていれば、一回分は完了です。そのあと作業を頼み、手直しの回数が質問なしのときより減るかを見ます。
確認できていないこと
- Gregの会社が、grill-meをどの仕事に、どのくらい使っているか。
- 質問させる工程で、時間や手直しがどれだけ減ったか。
- 「12か国に50人以上」は本人の説明で、第三者は確かめていません。
出典
日付は日本時間。grill-meの説明は、11月5日時点の公開内容によります。確認日:2026年11月5日。11月3日の予定分を、後から調べて書いた記事です。