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仕組み採集 Shikumi Field Notes

世界のAI起業家から、次に試す仕組みを集める。

日々の採集 Field note

James Dickersonの無料診断は、次の仕事にどうつながるのか

今回の焦点Focus

無料診断、調査データ、継続業務の接続

James DickersonのBoring Marketingには、無料の診断と、毎月の調査・制作を頼める商品があります。診断で問題を見つけた人に、その後の仕事も用意する。さらに、診断で集めた情報を公開の調査へ使う設計です。

ここから学びたいのは、一度の仕事で分かったことを、次の仕事にも使える形で残す方法です。同じ項目で記録できれば、何度も出てくる問題を比べ、次に提供するものを考えられます。

無料で状況を知り、月額で仕事を頼む

無料診断では、ドメインとメールアドレスを入力し、AIの回答に自社が出てくるかを調べます。その先に、調査データの公開ページと、Slackで使うBoring Agentへの案内があります。

Boring Agentは、検索需要や競合を調べ、コンテンツの案を作り、定期レポートをSlackへ届けると説明しています。2026年10月4日の料金ページは、月99米ドル、月1,000クレジット。追加のクレジットは有料です。いずれも提供側の案内で、今回は契約して成果を測っていません。

9月30日のニュースレター「Approve, Don’t Produce」では、James側は、繰り返す仕事をAIが進め、人は承認や修正を担うという考えを示しています。修正した内容を、次回のルールとして残すことも勧めています。

同じ項目で記録すると、繰り返す問題が見える

Boring Marketingの調査ページによると、集計の材料は利用者が依頼した診断です。購買者がしそうな質問を複数のAIへ投げ、回答が引用したページを記録し、サイトの読み取りやすさも調べています。

この方法を仕事に当てはめるなら、たとえば「調べた質問」「回答に出た会社」「引用されたページ」「読み取れなかった箇所」を同じ書式で残せます。次の診断と比べれば、何が毎回問題になるかを探せます。これは公開された設計をもとにした編集側の考え方です。

情報を見つけるところで困っているのか、原稿にするところで止まるのか、サイトを直す担当者がいないのか。繰り返し起きる仕事が分かれば、調査、制作、修正のどこを商品にするかも考えやすくなります。ただし、無料診断から実際に何件の契約が生まれたかは公開資料から分かりません。

集計の数字には、まだ揃っていない箇所がある

10月3日更新の調査ページには、AI検査15,825件、クロールしたページ2,225件、全体の引用率13.7%とあります。Boring Marketing自身が掲載した集計で、対象は診断を依頼した利用者です。全企業や日本市場を代表する数字ではありません。

また、プラットフォーム別の表では、検査数が4行とも3,989件です。足すと15,956件になり、見出しの15,825件と一致しません。更新時点の違いかもしれませんが、理由は公開本文から確定できません。細かな増減や優劣を、この数字で判断するのは保留します。

売上、診断からの契約率、顧客の継続率、データを整える費用も不明です。ここで参考にできるのは、診断と、その後の仕事をどうつないでいるかという商品設計です。

まず、自社のページ一つで試す

試すなら、自社の公開ページ一つを選びます。誰がどんな質問をしたときに見つけてほしいかを決め、現状、読みにくい箇所、修正候補を同じ書式へまとめます。

結果を読んだ人が、次に直す箇所を一つ選べるか。それを確かめてください。追加で説明したことと、実際に直すと決めたことも残します。診断のたびに項目が変わったり、結果を読んでも修正を選べなかったりするなら、先に質問や書式を直します。

顧客の情報を使う段階では、保存する範囲と再利用の許可を別に決める必要があります。自社の公開情報で試せたからといって、顧客の診断を自由に集計できるわけではありません。少数の仕事で、結果から次の作業まで進める書式を確かめるところから始めます。

出典・確認日

確認日は2026年10月4日。初回調査の対象期間は9月28日〜10月4日です。商品・料金ページの公開日は不明。調査ページは10月3日更新、ニュースレターは9月30日発行。提供側の説明と掲載集計を参照し、商品の利用試験は行っていません。