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仕組み採集 Shikumi Field Notes

世界のAI起業家から、次に試す仕組みを集める。

週刊・横断観察 Field note

今週の6人から一つ選ぶなら、問い合わせメールの三分け

今回の焦点Focus

問い合わせメールをAIに「答えられる・判断が要る・急ぎ」に分けさせ、送信はさせず、人の判断を答えの一覧に足していく

3行でわかる

  • 今週の6人の多くは、AIにまず仕分けや下調べをさせ、残った判断だけを人がしていました。
  • 一つ選ぶなら、Liam Ottleyが見せた、問い合わせメールをAIに三つに分けさせる仕事です。
  • 分け方の決まりを先に決め、送信はさせず、人が判断した内容を答えの一覧に足していきます。

11月2〜7日の予定分として公開した6本をもとにしています。James・Greg・Dannyの3本は、11月5日に後から調べて書いた記事です。

今週の6人がしていたこと

人物本人がしたこと
James
Dickerson
AIに営業先の候補を並べさせ、上位5社を公開情報で確かめた。2社を残し、2社は電話で確かめ、1社を外した
Greg
Isenberg
作り始める前に、AIに自分のアイデアを問い詰めさせ、決まった仕様をタスク管理に入れている
Danny
Postma
AIの宣伝文は仕様書のようになると指摘し、口調を点検するスキルに毎回通すよう勧めた
Marc
Lou
新しく始めたメールの事業で、詰まるたびにAIに聞き、詳しい人にも支えてもらっている
Pieter
Levels
vlogの編集をAIに一言で頼んだ。AIは書き起こしを読み、使う部分を「何秒から何秒」の一覧で出した
Liam
Ottley
動画で、メールを「AIが片付ける・判断が要る・急ぎ」に分ける決まりを見せた。例の店は作り話

James・Pieter・Liamは、AIの結果を一覧で受け取り、残す・直す・確かめるを人が決めています。GregとDannyは、AIに頼む前と後に決まった手順を挟んでいます。Marcは少し違い、AIは判断の材料を教える役です。ここは編集部の読み方です。

試せる候補は三つ

営業先の下調べ(James):提案したい業種で10社を選び、人数・求人・口コミをAIに調べさせます。営業を続けている会社向けです。提案の数が少ないと、選び方が合っていたかを測れません。

慣れない判断の下調べ(Marc):迷っている判断の知識と選択肢をAIに説明させ、専門家に聞く点を絞ります。間違えると困る判断ほど、AIの説明だけで決めないことが前提です。

問い合わせメールの三分け(Liam):毎日届くメールを三つに分けさせ、人は判断が要る件だけを見ます。問い合わせが週に数件の会社では、手間はあまり減りません。

選ぶなら、問い合わせメールの三分け

理由は三つあります。毎日届く仕事なので、試す回数をすぐ重ねられます。人が見た件数とかかった時間で、効果を測れます。送信をさせなければ、AIが分け方を間違えても外には出ません。

手順は、ほかの5人の考え方を借りて組みます。

  1. 決まりを先に決める(Greg):過去1か月のメールと、よくある質問の答えを用意します。作業の前にAIに質問させ、「急ぎ」と「判断が要る」の範囲を決めます。
  2. 一覧で出させる(Pieter・James):メールごとに、分けた先と理由を一行で並べさせます。迷うものは推測で分けず、「判断が要る」に入れさせます。
  3. 人が判断して残す(Danny・Marc):分け方と下書きを確かめます。下書きは、自分の文章の決まりで点検させます。判断した内容は、答えの一覧に書き足します。

依頼文は、たとえば次のように書けます。

添付の問い合わせメールを、「よくある質問で答えられる」「私の判断が要る」「急ぎ」に分けてください。
メールごとに、分けた先と理由を一行で書いてください。
迷うものは「私の判断が要る」に入れてください。
前の二つには返信の下書きを付けてください。
メールの送信はしないでください。

続けるか、止めるか

2週間続けて、人が見た件数、かかった時間、分け方を直した件数を記録します。直しが1日数件で収まり、見る時間が減っていれば続けます。答えの一覧が育つにつれて、AIが答えられる件が増えるかも見ます。

直しが減らなければ、分け方の決まりを見直します。それでも減らない場合は、三分けを止めて下書きづくりだけを任せます。送信までAIに任せるかは、この記録を見てから決めます。

確認できていないこと

  • 6人の数字や成果は、どれも本人の発表で、第三者は確かめていません。
  • Liamの動画はスポンサー付きの紹介で、店は作り話です。振り分けの誤りがどのくらい出たかは示されていません。
  • メールの三分けは編集部の提案で、まだ試していません。減る時間は未測定です。

出典

日付は日本時間。確認日:2026年11月8日。対象は11月2〜7日の予定分の6本と、その一次資料です。